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2019  第4回 龍馬脱藩トレイルレース 70kmに参加 [トレイルラン]



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2019年10月27日日曜日に高知県にて開催された龍馬脱藩トレイルレースの70km部門に参加してきました。

コースは舗装路も多い(30km前後あると思います)のですが、山の部分はかなり手強いです。
道は荒れ、ほとんど手入れされていない上に急斜面で非常に歩きにくい。
おまけに四国カルストのエリアで石灰岩がゴロゴロしていてこれまた歩きにくいです。

スタート地点は人里離れた山奥、愛媛県と高知県の県境にある天狗荘。
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スタートは早朝4時、制限時間は14時間後の18時。
35km部門あり、いっしょにスタートです。
総勢約150人。
気温12℃
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コース序盤は天狗荘の周りの散策路を走りますが、分岐にマーキングがない部分があり、迷います。
また、マーキングがあっても反射材がついていないので暗い時間帯だと見失いやすいです。
最初の5kmか10kmだけでもいいので反射材はつけてほしいところ。
ただ、この散策路部分は道が整備されていてとても走りやすかったです。
でも、これは最初だけ。
きれいなトレイルはここが最初で最後でした(笑
道はきれいでしたが、濃い霧が発生して視界は非常に悪かったです。

この後は四万十川の源流点のある、「不入山(いらずやま)」)へと向かいます。
ここがこのコースで最も険しい部分だと思います。
急登、ガレ場、道がほとんどない、暗いなど危険な要素がいっぱいです。
あと、石灰岩の小さい石は登るときに落石を起こしやすいので下の人には気を付けないと危なかったです。
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それでも、ここが最も面白かったです。
雨が降ったらと思うと寒気がしますが。
山頂に着く頃には少し明るくなってきました。
ここらはまた同じようなガレた道を一気に800m下ります。
このコースは基本的に下り基調ですが、何か所か一気に登ってまた下り基調に戻るを繰り返すのでどうしても急斜面の下りが多くなります。
下りが苦手な私には少々きついですが、得意な人にとってはうれしいコースかもしれません。
石がゴロゴロ、平らなところがあまりない、そういった下りを高速で下れる人って尊敬します。
捻挫や転倒した時のことを考えると怖くて飛ばせません。
でも500mの下りで途中であっという間に抜かされるような実力差があっても下りきったところでの差って5分とか10分なんですよね。
怪我の危険を考えるとそれくらいだったら無理する必要性を全く感じません。
だからいつまでも下りがゆっくりなんでしょうね(笑
それでも今回は下りもかなり頑張ったと思います。
不入山の下りでは完全に明るくなってライトが不要になったのは良かったです。

不入山からの下りで途中で四万十川の源流点を通りました。
ここからあの雄大な川が始まるのですねえ。
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この山は水がものすごく豊富でした。
下っていくとジャンジャン水が流れてきて途中からは沢が登山道になるような感じでした。
源流点から少し下ると登山道が終わり、最初のエイド(23km)に到着。
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神経を使う場面が多かったので一安心です。
エイドでの提供は質素ですが、必要十分です。
基本的にどのエイドでもほとんど同じもので構成されています。
それと仮設トイレの設置はないので元からある公衆トイレなどがないところはトイレがないので注意です。
また、計測チップもないのですが仮設トイレと合わせて、この2つの要素がないことが参加費用が安いことにもつながっているのでしょうか。
昨今は70kmで2万円前後する大会が多い中、この大会は12000円と良心的です。


この後は舗装路がかなり多いコースになっていました。
次の第2エイドは35km部門のゴールも兼ねていますが、そこまでは全て舗装路でした。
そのほとんどが下りでしたのでなかなか足にきます。
この途中で愛媛から35km部門に参加の男性とずっとおしゃべりできたので退屈せずにずっと走ることができました。
犬も大喜びで応援してくれています(笑
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ずっと下っているとエイド近くになって尾根伝いにずっと風車が並んでいるのが見えました。
コースの一部でしたのではやく走ってみたいと思うと同時にあそこまで登るのかと思うとやる気が削がれそうになります。
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エイドを後にして風車の並ぶ尾根までを一気に登ります。
2kmで700mほど登ります。
35kmのエイドの次は39kmのエイドでこの区間はたったの4kmなのですが、上に上にばかり登るので距離が全く進みません。
ただ、直登ではなく細かく九十九折れになっていたので高低図で見るよりはずっと登りやすかったです。
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時刻も9時くらいになり、気温が一気に上昇し始めていました。
最高気温の予報は23℃。
快晴で夏のような日差しでしたので体感はもっと暑かったです。
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ようやく山頂の鶴松ケ森山頂に到着
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標高1100mまで上がってきたので涼しくなっています。
山頂から少しだけ下ると舗装路に出ます。
並ぶ風車が一望でき、圧巻です。
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ここで第3エイド
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見晴らしの良いところで、遠くに採石している山が見えました。
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スタッフの方に鳥形山という山だと教えてもらいました。
関東だと武甲山のような山です。

ひたすら風車の下を走ります。
歩きたくなりますが、走って時間を稼ぎました。
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そのうち山道になり、またガレてきます。
斜度は緩く下っているので飛ばして下りたいですが、張り出した枝やゴロゴロの石、落ち枝などでなかなか思うように下れません。
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とにかく怪我しないようになんとか下っていくと山里に出ました。
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ここで第4エイド
隣の神社ではお祭りもやっていました。
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ここではお腹が痛くてはやくトイレに行きたかったのですが、到着前はトイレがあるところなのかどうかわからなかったのでトイレがあったときはうれしかったです。


ここから次のエイドはたった4km。
しかも舗装路でほとんど平坦
あっという間に着きます。
が、かなり暑くなっていたのでやはりエイドがあって良かったです。
この後はまた急登が控えていますし。
このエイドがまた良かったです。
おじいさん、おばあさんがやってくれていて色々と心配してくれて孫になったようでした。
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いよいよ最後の山。
ここはきつかったです・・・。
最後の最後、3kmで600mの登り。
なかなか着きません。
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ようやく峠に出ました。
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龍馬さんが通行手形を渡してくれます。
しかし、ここからまだ1.5kmほど登ってようやく山頂とのこと。
ここまでくれば完走はできるのであまり考えないようにして黙々と進みます。
ようやく山頂到着~
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展望台が設置されていますが登る気になれず、下から写真撮ってゴールへ向かいます。
同じくらいの斜度と距離を一気に下ります。
下っている途中から太鼓の音が聞こえてきました。
おそらくゴールで叩いてくれているのでしょう。

70km走ってきての急な下りは膝にきます。
ようやく集落に入ってきても急な下りは続きます。
ほぼ海抜0mまでですからね。
ようやく平坦なところに出て、小学校らしきものが見えたと思ったらゴール!
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子供たちがゴールで出迎えてくれました。
太鼓もすごい迫力でした。
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ゴール後、完走者は色々と無料で食べさせてもらえるのですが、これがまたすごい。
お菓子、ジュース、おでん、いも天(さつまいもの天ぷら)、フランクフルト、チャーハン、たこ焼きと食べることができますし、いくつ食べても良いそうです(笑)
私もそれなりに食べる方ですが、長距離走った直後は意外と食べられないものです。
それでも体力回復にはできるだけ早く食べた方がいいですし、せっかくのおもてなしですからできるだけ頂きました。
チャーハン1、たこやき2パック、いも天5個くらい、フランクフルト2本、ジュースと頂きました。
おでんも食べたかったのですが、駐車場までのバスの時間が迫っていて汁物なので断念しました。
日程に余裕があれば良かったのですが、今回はゴールしたらすぐに宿毛に移動したかったので少々忙しかったのだけが残念。
また、小学校にあるシャワーも使わせてもらえるのが大変有難かったです。

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振り返ってみるとかなり険しい山区間あり、舗装路で風車の壮大な景色を見ながら走れる区間あり、エイドの方達との楽しいおしゃべりありで楽しんで走ることができました。
天気にも恵まれたのもあって高知で最高のトレイルランができました。
今回も怪我無く、楽しく完走です。


この後は高知の離島、沖の島へ行って妹背山や島を軽く走って楽しんできました。
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今回の旅の費用
エントリー費用     12000円
成田-高知 JETSTAR利用 往復1万円(セール価格。土曜日発の火曜日着)
レンタカー3泊4日    6500円(ハイブリットのワゴンR)
宿 1泊目 相部屋 5500円
  2泊目 宿毛  4000円
  3泊目 沖の縞 7500円


追記
今回はスタート地点への当日搬送は宿泊や買い物に便利な須崎市内からはありませんでした。
山奥の特定の宿に宿泊した人だけ搬送してもらえます。
また、その宿には前日の午後2時までに須崎市内のスーパーに行けば無料で送迎してもらえます。
私は飛行機を安くするためにjetstarで東京から行きましたが、前日の14時には間に合わずこの送迎は利用できませんでした。
当日送迎をしてもらえる宿までは辛うじて路線バスが通じていて助かりました。

空港→レンタカー借りる→スーパーマルナカ須崎店に駐車(公認)→列車で多ノ郷から須崎駅へ移動(17:08発)→須崎駅から路線バス(17:40発)→1時間かけて宿まで到着(バス代1660円)



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Trans JEJU 2019 50km部門に参加 (韓国 済州島) [トレイルラン]



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2019年10月12日に韓国の済州島で開催されたTrans JEJU 2019の50km部門に参加してきました。

開催当日、日本では強力な台風が上陸予定でしたが済州島は快晴。
気温は最高23℃、スタートの午前5時でも18℃くらいです。
最高のランニング日和。

今回は100km部門もありましたが、前後に北海道の60kmと高知の70kmを予定していた為に50kmにしました。

スタートはワールドカップスタジアム。
100kmと50kmが同時スタートでエントリーは合計で1000人ほどいたようです。
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スタート直後は横断歩道を渡るのですが、交通規制をしているわけではないので歩道は人で溢れてしまっていました。
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今年からコースが変更されているので多少の不具合はあるということでしょう。

その後は街を直線的にハルラ山(漢拏山)を目指します。
街からは山が直接見えるのでわかりやすいです。
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街から見える姿は割と近く見えるのですが、走って近づいているはずなのに逆に遠く見えるようになるので不思議です。
標高は島の山にしてはかなり高く1950mもあり、韓国で最高峰です。
ただし、山頂部分は極めて険しく、一般登山者は入れないようです。
50km部門も入れないのでコース上の最高地点は約1700m地点となります。
100kmは2回ハルラ山を登る設定ですがもう少し高く1800mくらいまで上がるようです。

市街地から登っていくと手前の小さな山を越えるとハルラ山が一望できるのですが朝焼けに照らされたハルラ山は素晴らしかったです。
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裾野が広く、その姿は富士山の樹海と非常によく似た印象。
実際にその中を走ってみるとまさに樹海でした。
樹海に入る前に最初のエイド
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50kmのエイドは計4か所


現在は無料ですが、以前は世界遺産登録以降は有料だったようですね。
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富士山の樹海は歩けるコースはそれほど長くありませんが、ここではかなり長く樹海のコース行くことができます。
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富士山と同じくしたから登る人は多くないようでコースはありますが、道は荒れ気味です。
道標も少ないので少し注意が必要かもしれません。
ただ地面に麻のようなものが敷かれていて溶岩で歩きにくいのを緩和するように処置してあるのでそこまで危険はないとは思いますが。
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途中から水路のような人工物が現れます。
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登山道と並走していますが、この水路の淵を走ると走りやすかったです。
ここらへんは緩く登っているので走れます。
歩いている人がほとんどですので緩い登りのうちに走っておくと前に出られて快適に走れるようになります。
樹海を抜けていくと一般の登山者が登り始める登山口に到着。
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日本の富士山5合目のようなところでしょう。
一般の登山者も多数合流しますので注意が必要。
ここで2回目のエイド
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スタートから4時間、21kmが経過していますので食パンとジャムのサンドイッチがありましたので補給しておきます。
次のエイドは13km先でハルラ山が終わるまではありません。
どんなところかわからなかったので充分に補給と給水をします。
ちなみにこの後、次のエイドまでの間に自然の水場は何か所かありました。
ただし水は細かったです。
それと衛生的に飲んでも大丈夫かどうかは不明です。(北海道のエキノコックスのようなものがあるかもしれませんし)
ここのエイドまでくるとハルラ山の険しい巨大な崖がよく見えるようになります。
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この稜線上に木製の階段が作られていて登っている登山者が連なっているのがよく見えます。
また、この時期は紅葉も始まっていて崖と紅葉がとてもきれいです。
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針葉樹が多く、色褪せた感じの色ですがなかなかの景色です。
後ろは振り返ると海も見えるので島らしい景色と紅葉が見られる珍しい場所かもしれません。
今回は思い切り逆光だったので撮りませんでしたが、紅葉と崖と海が収まるようにパノラマ撮影したかったです。

ハルラ山は木製の階段でコース全般に整備されており、走りやすいです。
登りは当然きついですが・・。
崖部分が終わると広く開けた場所になり、その先に隆起したような形でこれまた巨大な崖がそびえています。
どうやらあそこが本当に山頂のようです。
近づくとわかるのですがロッククライミングでないと登れそうもないです。
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(実質的な)山頂部分に入ると風が強くなります。
気温もここまで1500mくらい登ってきているので10℃程度低下しているものと思われます。
雲も出てきましたが、山より低く雲海になっています。
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中央の崖を眺めながら走ります。
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見事です。
この山は火山ですが、あちこちに火口のようなものが見られます。
数えきれないくらいありそうです。
中央の崖も火口が隆起したものでしょうか。
この最も楽しい区間はあっという間に終わりです。
100km部門は夜もここを通ります。
満点の星や夜景が見えるのでしょうね。
ちょっと寒そうですが。


コース上の最高地点を超えて下りに入ります。
南東側のコースを下りますが、こちらは階段は整備されておらず山の地面そのまま。
これがまたかなりの手強さ。
拳大の火山岩で硬いし、足の置き場がない。
おまけに標高を下げていくと熊笹が邪魔で地面が見えにくい!
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これは捻挫しない方が無理というもの。
とにかく集中して降ります。
ただでさえ下りは苦手なのにこれはかなりの難易度。
今回は50kmということでこの路面でも少し攻めてスピード出して下ってみましたが怖いこと怖いこと。
奇跡的に捻挫はせずに済みましたが、岩が固いのと足の置き場がなくあちこちに無理な方向に膝がもっていかれるので膝が痛くなりました。
この極めてテクニカルな路面が延々と続きます。
これを夜に下るのはさらに難しいことでしょう。
私の場合、夜なら完全に歩きですね。


CP3到着
ここでようやく難しい下りが終了。
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見晴らしも良い場所だったのでしばし休憩
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CP3を過ぎて、ようやく下りの斜度も緩くなってきて道も広くなってきたので走りやすいかと思いきや走りにくいのは相変わらず。
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一見、快適に走れそうに見えるのですが岩がごろごろしていてスピードが上がりません。
こちらの斜面は登ってきた時と違って日本の山のような雰囲気です。
植林したような場所も多数ありました。
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だんだんと道が広くなり前半使ったCP1がCP4になっていて再び寄り道。
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少しゆっくり。
どうやら想定よりだいぶはやくゴールしてしまいそう。
最後のエイドを出ると前後には誰もいない状態で最後まで行きました。
後半はのんびりと韓国の山を楽しめました。
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ゴールのワールドカップスタジアムが見えた!
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捻挫しないかとヒヤヒヤしましたが、今回も怪我無く楽しく完走できました!
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ちなみにこの翌日に帰国しましたが、台風は完全に去った13日でしたが成田空港はこの日も全面閉鎖継続。
T'way航空で成田に到着予定でしたが欠航しました。
急遽、色々探してみてT'wayでちょうどセール期間中で名古屋便がなんと片道6000円で買えたのでそれで帰ってきました。
夜間高速バスで東京までなんとか辿り着きました。

旅の費用
エントリー費用(50km) 約11600円
飛行機 Tway航空 成田-済州往復 約23000円
宿3泊       約8200円

欠航対応
tway航空 済州-名古屋片道 約6000円(自腹だが欠航分払い戻し予定)
夜間高速バス 名古屋から新宿片道 3列シート 約6000円



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